――みんな酷すぎ。あのとき助けてくれた人にも気づかれないなんて……私ってどんだけ影薄いんだろう。


あのかくれんぼの日以来薄々気づいてはいたが、まさかここまで影が薄いとは思わなかった。


いつもゼストが話しかけてくれるからそんなに気にしたことはなかったのだけれど、実際にこうして改めて感じるとなんとなく寂しくなる。















『あの日』みたいに、誰にも見つけてもらえないような気がして――。


『あの日』みたいに、そのまま忘れられそうな気がして――。