誰にも見えないその影を




――……ていうかさ。


私は半分呆れ顔、半分怒り顔で彼ら三人を睨む。


しかしその視線にも彼らは気づかないようで。


「なに当たり前のようにこの部屋通ってんの? ここ、私の部屋なんだけど」


このまま部屋を出て行かれると私自身のプライドが傷つく。


こいつら絶対私に気づいてないなと思いながら、私は男たちに声をかけた。


すると、


「わっ! ルナいたのか。いるならいるって言えよ」
「言わなくても気づけ!」


酷い反応。


……いつものことだけど。