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旦那さまが冷蔵庫前にて、前屈みになっておりました。
「どうかされまして?」
窺えば、旦那さまの手にはレモンティーのペットボトル。そうでした。昼間飲んで余ったものを、冷蔵庫に入れていたのを忘れていました。本当にうっかり。
しかして、旦那さまはペットボトルの蓋を空けられないご様子。
「ぐっ、こ、のぉ!目の前、目の前にっ、飲みかけがあるというのにっ」
「ほら、頑張りになって」
「いや、ペットボトルの蓋が空かないというか、飲み口部分が捻れて蓋が外せなくて、うおお!」
「いけませんわ。応援しましたら、喉が渇いてしまいました」
失礼、と旦那さまが持っているペットボトルを受け取り、蓋を外す。めきりと音を立てた飲み口でも、飲めるには変わりませんので、残ったレモンティーを飲み干します。
※絶望に打ちひしがれる旦那さまの真横で、ごっくんします。


