「佑樹好きーっ!」
私の日常。
私の日常生活はいつもこれだった。
「はいはいどうも」
だけど返事は適当で。
それも日常茶飯事。
なんにも変わらない。
「今日は佑樹塾?」
「そうだけど…また迎えとか…」
「行くよっ!」
「ですよね…」
「じゃあまたいつもと同じ9時ね!」
私の一番の楽しみは月曜日と水曜日と金曜日のこの3日。
この日だけは特別なんだ。
だってね、塾のお迎えに行くんだもの。
時間帯はいつも9時に終わるから
その10分前にはいつも着くようにしてる。
なんでそんなにも早く行くのかって?
だって9時ちょっきしに終わるとは限らないし、もしも迎えに遅れたりなんかしたら
きっと佑樹は先に帰っちゃうから。
私が佑樹を知ったのは今から丁度1年前の事。
そして、私が佑樹を好きになったのは丁度半年前の事。
私の性格上、好きになった人にストレートに伝えるみたい。
だけど何回振られて、何回スルーされただろう。
数えられないほど。
初めはそりゃあ悲しかった。
終わったと思ったのに、
やっぱり私には佑樹しかいなくって。
佑樹以外かっこいい人はいなくって。
そう思う人もいなくって。
頭から離れないのはたったひとり。
佑樹なんだ。
だから私は絶対に諦めない。
佑樹が少しでも私に振り向いてくれるよう
私は思いを伝え続ける。
そんなことが出来るのは
今までで一番好きになった
佑樹だけなんだ。