君に恋していいですか?

見えない火花を散らしながらリズムゲームの機械の前に並んで座った二人を、また常連客が期待のこもった目で見ている。

「また来たよ、あの二人!!」

「オイ、見に行こうぜ!」

ゲームを始める前から、ワラワラとギャラリーが集まり始めた。

「前に負けた方がお金入れる事にしようか。」

「…わかった、そうしよう。」

薫が財布から100円玉を2枚取り出す。

(別にお金出すのが嫌なわけじゃないのに、何この屈辱感…。)

さっき負けた悔しさが、またふつふつと薫の胸にわき上がる。

「次は絶対負けない!!」

「かかってこい!!」

ゲームがスタートすると、更に増えたギャラリーは、半ば殺気だった薫の気迫に圧倒された。

(完全本気モードだよ…面白いなぁ…。)