君に恋していいですか?

志信はバツが悪そうに目をそらした。

「なんだよもう…。」

(良かった、バレてない…。)

自分の脳内がバレていない事と、すっかりいつもの薫に戻った事に、志信は少しホッとした。

「嫌がる卯月さんに、無理矢理アレコレしようなんて、オレは思ってません。」

「ん?当たり前でしょ。そんな事思ってる人とは仲良くできません。」

(うわー…キッツー…。無理矢理しようとは思ってないけど…嫌がってない君とアレコレしたいとはめちゃめちゃ思ってますよ?)

“同期の仲間以上の事を期待されても困る”と最初に釘を刺されていた事を思うと、薫を攻略するのは本当に超難関だなと、志信は薫にはわからないようにため息をついた。

(はぁ…卯月さん攻略本が欲しい…。)