君に恋していいですか?

一度家に戻り、新しい服を着て、梨花にメイクをしてもらった。

二種類の色のマニキュアでネイルをしてもらって、薫は生まれて初めてのネイルに少しドキドキした。

それから、梨花がいつもバッグに入れていると言う携帯用のヘアアイロンで、ふんわりと髪を巻いてもらった。

「すごい!!卯月さん、キレイですよ!!」

鏡にうつる自分はまるで自分ではないようで、薫は少し恥ずかしそうにしている。

「おかしくない?なんか恥ずかしい…。」

「何言ってるんですか!!すっごく素敵です!!」

「ホント…?自分じゃこんな服選ばないし、化粧もできないし…なんか自分じゃないみたい。制服以外のスカートなんて何年ぶりだろう?」

薫が照れ臭そうにそう言うと、梨花は嬉しそうに目を細めた。

「ホントに似合ってますよ。」

「ありがとう。」

少しは女らしくなれただろうかと薫は見慣れない自分の姿をマジマジと眺めた。