君に恋していいですか?

梨花は薫に見とれている志信を肘でつついて、手伝うように目配せをする。

(手伝えってか?)

志信は立ち上がって薫の隣に立つ。

「なんか手伝うよ。」

「笠松くんは料理するの?」

「少しくらいなら…。」

「じゃあ…野菜の皮でも剥いてくれる?」

「わかった。」

志信が野菜の皮を剥き、薫がそれを切る。

(まさかこういう展開になるとは…。)

思ってもみなかった状況に、志信はゆるみそうになる口元を引き締めた。

「そうやってキッチンに並んでお料理してると新婚さんみたいでいいですねぇ。」

梨花の一言に、薫の顔が真っ赤になった。