君に恋していいですか?

「卯月さんって、すごくいい奥さんになりそうですねぇ。」

何気なく呟いた梨花の一言に、水を飲んでいた薫は驚いてむせてしまった。

志信もドキッとして、思わずフォークを落としそうになる。

「な…何、急に…?」

「いえ、そのまんまの意味ですよ?」

「そんな事ないから…。」

薫は照れながら、慌てて紙ナフキンで口元を拭った。

(もう…。変な事ばっかり言って…。この子といると、調子狂っちゃうな…。)

「あ、そうだ。笠松さんがね、今日、梨花の誕生日のお祝いしてくれるって。」

「うん、良かったね。」

(笠松くん、誕生日のお祝いしてあげるほど長野さんと仲良しなんだな…。)

薫はなんとなく二人の関係が気になりながら、なんともない顔をしてパスタを頬張った。