君に恋していいですか?

自分のかわいげの無さに、薫はまたガックリと肩を落とした。

そんな薫の顔を見ながら、志信は考える。

(また昼飯一緒に行こうって言ったら、OKしてくれるかな…。)

「会社の近くで、うまい定食屋知ってる?」

志信に尋ねられて、薫は顔を上げた。

「あ、うん。知ってるけど…。」

「今度教えて。いつも社食ばっかりで、最近少し飽きてきた。」

「うん。じゃあまた私が本社にいる日に都合が合えば…。」

「やった、楽しみ。」

注文していた料理が運ばれて来ると、薫は料理が置きやすいように水をテーブルの脇によけ、フォークとスプーンを志信と梨花に渡した。

「ハイ。」

「ありがと。」

(ホラ…やっぱりこういう気遣いがさりげなくできるとこ、すごく女の子らしいじゃん。)

自分だけが薫の中の女の子らしさを知っているようで、志信は嬉しそうに笑った。