「そんな端っこにいないで、ちゃんと真ん中の椅子に座んなよ」 霜月くんは言った。 「あ、ありがと」 急に話しかけられたからどもってしまったではないか。 ちょっぴり恥ずかしい。 私は言われたとおりに真ん中の椅子に座らせてもらった。 さっきよりピアノが近い 霜月くんが近い。 線が細いけど、袖を巻くっていてわかるが筋肉質。 顔は整っていて、髪の毛が少しくせっ毛だ。 そして何より、ピアノを弾くときオーラを感じる。 …………………かっこいい。