「しゅ、愁ちゃんっ!!お題はなに?」
まさかお題が時田芽生なんか、
そんな馬鹿げたお題がある訳ないし。
「あぁ、お題ね。思い付いた人。」
「へ?思い付いた人があたし?」
誰だそんなお題作ったの・・・・・。
「うん。それに応援ばっかじゃ飽きるだろ。んで思い付いたのが芽生ちゃん♪」
芽生ちゃん♪じゃないわよっ・・・・・。
すっごく恥ずかしかったのに!
あたしは膨れっ面で愁ちゃんを睨んだ。
愁ちゃんは悪びれる素振りもなく舌を出す。
だけど嬉しかった。
あたしの考えてる事を愁ちゃんは分かっててくれてたから。
本当は走りたかった。
あたしもあそこのスタートラインから、
ゴールまで皆と一緒に走りたかった。
愁ちゃんは分かってたんだね・・・・。
「愁ちゃんのばかーっ!」
あたしはしゃがんで息を整えてる愁ちゃんに何回も何回もパンチした。
これは驚いた分っ!
これは恥ずかしかった分!
「痛い痛い痛い痛いっ。ごめんって。」
そこで初めて悪びれた愁ちゃん。
本当にばかっ。ばかばかばか。
だけど
「ありがと愁ちゃん。」
あたしがそう言うと、
愁ちゃんはいつものようにあたしの頭をポンポンと2回叩いた。

