ラストボーイ








「なにしてんの?」






「愁ちゃんを探しに・・・・」





「そっか。なら先帰ってて」




いつもと違う素っ気なくて冷たい愁ちゃん。

思わず視界がぼやける。






「あたし・・・しゅ、愁ちゃんに何かした?」



愁ちゃんは何も答えてくれない。
あたしの顔も見てくれないんだね・・・。





「あたし分からなくて・・・でもっ・・・何かしたなら謝りたくてっ・・・・・しゅ、愁ちゃんと喧嘩したくないよっ・・・。」





我慢してた感情が一気に溢れ出す。

泣いても愁ちゃんが困るだけなのに、
どうしてあたしはいつも弱いんだろう。




何も言ってくれない数秒がすごい苦しい。








「はぁ。こっちきて。」




愁ちゃんに手を引かれ岩陰に移動した。




そうだよねっ・・・。

まるで愁ちゃんが泣かしてるみたいだし。




あたしも人に見られたくはなかった。






「ん」




愁ちゃんがあたしの肩に、
持っていたタオルをかけた。









「めっちゃ嫌。芽生の事見られたりすんの。」






思いがけない言葉にあたしの頭が一度ショートした。




見られたり?誰に?
ってかそれで怒ってたの・・・・・?