ラストボーイ









どれくらい歩いたんだろ。


人も全然いない。
最初いた所から随分離れてきちゃった。




厚さで頭がボーッとする。



それより愁ちゃんはどこだろ・・・。

探さなきゃっ。話さなきゃ。






「ねぇキミ、ひとり?」




声をかけてきたのは若い二人組の男。

見るからにチャラチャラしてて怖い。




「い、急いでるのでっ」




「待って待って!困ってるなら手伝うよ!」




こんな時に最悪っ。
周りに人もいないしどうしよう。





「ちょっと向こうで話聞くよ!」




「あ、あのっやめっ」





必死に抵抗するも、
男の力には敵わないって事は知ってた。



人目のつかない岩陰にあたしを引きずりこもうとする。







誰かっ!!!


やだよっ・・・・・。





「あ?誰だ?おまえ。」




へ・・・・・?







「そいつ俺のだからやめてもらえる?」






愁ちゃん・・・・・。





「チッ・・・・・男連れかよ。行こうぜ。」






愁ちゃん・・・。



いつもあたしを助けてくれる愁ちゃんに、
あたしは何をしたんだろう。






愁ちゃんは今何を考えてるの?




あたしと目が合うとすぐさま視線を逸らした。