ラストボーイ







「芽生ちゃんって愁と幼なじみなんだよね?」





あれ?最初に話した気がするんだけど・・・。

でもそれがどうしたんだろ。






「うん。そうだよ?」





「ただの幼なじみなんだよね?」





ただの?



ただの幼なじみって何だろう。


幼なじみは幼なじみで、その他に言いようがないんだけど・・・。







「それがどうかしたの・・・?」





あたしの問いかけに、
黄瀬さんの目が変わった気がした。



それまでは可愛らしい黄瀬さんだったのに、
どうして今はこんなに怖いんだろう。







「それじゃ、あたしが愁を好きでもいいよね?」






「あのっ黄瀬さん・・・言ってる事がよく分からないんだけど・・・っ」







「あたし愁が好きなのっ♪だから芽生ちゃんも協力してくれる?!うまくいくように!」






さっきまでの表情が嘘みたいに、
可愛らしい黄瀬さんに戻っていた。







「協力って・・・?」







「んー。たまにはあたしも愁と2人で帰ったりとか、デートもしたいなって!愁って芽生ちゃんが心配でなかなか自分の時間作らないじゃない?だからたまには時間くれないかなって・・・だめかなっ?」






正直、答えに困った。



だってあたしも愁ちゃんと毎日一緒が当たり前だったから。






でも黄瀬さんの熱意に負けて、
あたしは渋々了承した。







「ありがと芽生ちゃんっ♪あたし頑張る!」







スマイル全開で黄瀬さんは戻っていった。





たまに・・・・・ってどれくらいなんだろ。


愁ちゃんには何て交わしたらいいんだろ。



黄瀬さんが愁ちゃんを好きなのは分かってたけど、
そこであたしが関与するとは想定外だった。