ラストボーイ











ふわっと首に感じた愁ちゃんの手。






「‥‥これっ」






あたしの首に光るのは、

小さなハートのネックレス‥‥。






まさか用意してるなんて思ってなかったから、
余計に嬉しくて目頭が熱くなる。









「こうゆうの分かんなくてさ。気に入るか分かんないけど‥‥指輪はまだ先な」







気持ちだけでも嬉しいのに、

やっぱり好きな人に貰うプレゼントは何倍も嬉しい。






「‥‥ううん。嬉しいっ。ありがと!」







「ん」







カーンッカーンッカーンッ!





大きな鐘の音が冬の街に響き渡る。



あたしの始まり。

あたしと愁ちゃんの始まりの鐘。




幼なじみだった人は彼氏になりました。

自信家で心配性で一応あたしのフィアンセ。






いとも簡単にあたしをドキドキさせて、

今もそうやってあたしを困らせる。







「誰も見てないから」





「見てるもん。」





「見てない」