その時だった。
あたしを囲む男女生徒の1人が、
大きな声でこう言った。
「裏切り者は謝罪も無しですかぁ~」
まるで礼ちゃんに聞こえるように。
だけど礼ちゃんはこっちを見る訳でもなく、
何をするでもなく相変わらずどこか一点を見てる。
そんな礼ちゃんに追討ちをかけるように、
あたしを囲んでるクラスメイトが1人‥‥2人‥‥
「土~下~座!」
声を揃えてそう言った。
次第に1つになるその掛け声は、
どうやら隣のクラスにも聞こえたらしく、
廊下には見物人もちらほら。
「時田さんも何か言いなよ!やられてばっかなんてだめだよ!ほら!」
あたしは‥‥っ
「お~い裏切り者~何か言えよ~!」
もうやめて。それ以上言わないで‥‥。
「罰が当たったな~裏切り者~」
あたしはっ‥‥
「もうやめて!!」

