ラストボーイ













「おばさん今、俺んちにいるから」






「そうなの‥‥?」






愁ちゃんは家までおぶってくれた。

ママは愁ちゃんの家に行ってるのか‥‥。
きっとあたしが出て行ったからだよね。







「足、手当てするから見して」





「あ、うん。ありがとぉ。」







愁ちゃんは傷の手当てをしてくれた。
念のため愁ちゃんママに見てもらうって言われたけど、
これくらいの傷何ともないしさすがに遠慮した。








「愁ちゃん、あたし学校行く。」






突然言い出した事に、
愁ちゃんは驚いたけど「そっか。」とだけ言って笑った。








「無理だけはしないで」







真剣な顔で言うから、

あたしも真剣に約束を交わした。







その時外に車が止まる音がして、
愁ちゃんが一瞬あたしを見て優しく笑った。






「おばさん、芽生帰ってきてるよ」






愁ちゃんがそう言うと、

ママが慌ててリビングに入ってきた。






かと思ったら勢いよくあたしを抱き締める。






「芽生‥‥ごめんね。」






「ううん。あたしもごめんなさい。心配かけてごめんなさい。」