「寒い‥‥。」
上着も何も着ず、
寝巻きのまま出てきたあたしは身震いが止まらない。
たどり着いたのはあの公園。
パパが死んでからここにくるのは2回目。
「また来ちゃったよ。パパ‥‥。」
返事なんて返ってこないのに、
あたしはパパに向けてそう言った。
ママに叩かれた頬も、
痛いのは一瞬だけ。今はもう痛みもない。
自分の吐息が白くなるのに、
冬の知らせを感じた。
「もう冬だね。」
両手を口に当てて、
寒さをしのごうとしたけど冬の寒さには勝てないや。
今日は星が沢山‥‥。
きっとあの1番キラキラしてるのがパパ。
勝手な思い込みに、自分で笑った。
「ママを悲しませてごめんね。」
その時だった。
「芽生‥‥っ!」

