教室にいたのは木内だった。 「帰んないの?つか木内、実行委員でもないのに片付け?」 俺の問いかけに木内は答えない。 チョークを黒板に当てた手をゆっくり降ろして俺を見たその表情は何か様子がおかしい。 「‥‥木内?どうしたん‥‥‥‥っ」 教室に足を踏み入れた俺は、 黒板に書かれた文字を見て絶句した。 「‥‥んだよっ‥‥これ」 黒板に書かれていたのは‥‥‥‥ トキタメイ シネ キエロ アノ世デ パパ ガ マッテルヨ 。