ほぇ??
か、カノジョ?誰が?あたしがっ?!
「ッチ」
男の人は小さく舌打ちをして、
人混みに消えていった。
安心したのも束の間・・・・あたしの首にはまだ勇志くんの腕が回っている。
「あ、あのっ勇志くん・・・?」
あたしは勇志くんの顔を見上げた。
それに気付いた勇志くんがハッとして慌ててあたしを開放してくれた。
「ごめん!びっくりしたよね?でもあれナンパ撃退法なんだ。」
そ、そうだよねっ。
でもびっくりしたぁ・・・・・っ。
あんな風に愁ちゃん以外の男の人にされたのは初めてだったから、
変に意識しちゃって今もまだ心拍数が安定しない。
「ありがとっ勇志くん。」
「ううん、俺もりんご飴持ってくるの遅くなったしごめんね芽生ちゃん」
でも勇志くんの手にりんご飴が無い。
あたしが不思議そうにしていると、
勇志くんは苦笑いした。
「ごめん。りんご飴咄嗟に落としちゃってさ、りんご飴どこじゃなかったから。」
地面にはぐしゃぐしゃになったりんご飴。
あたしは思わず笑ってしまった。
「それより礼ちゃんは?大丈夫かなっ?」
「もうじき来るよ、さっきメールしておいたから。それより芽生ちゃん愁はいいの?」
そういえば愁ちゃんと黄瀬さんはあのままどっか行っちゃってそれから合流してない。
今頃2人で美味しい物でも食べてるのかな?
「愁ちゃんがどうかした?」
「いや、いつも一緒なのに今日は別々だし」
確かになんか物足りない。
いつもいる愁ちゃんがいないのはやっぱり何か物足りないし寂しい。
「寂しいよ?ちょっとね!」

