ラストボーイ








「ちょっと愁ちゃん?!」






連れられてきたのは屋上だった。
屋上に着いてやっとあたしの手は解放された。







あの日以来、ここには来なかった。






だからどうしてここに連れてきたのか、
聞きたかったけど先に口を開いたのは愁ちゃんだった。








「あの歌さ~続きあんの。」






あの歌‥‥?



いきなり言われても何の事を指してるのか頭が回らない。






「あの歌?」







「さっき聞いたろ?先輩が歌ってたやつ。」








「あ、あぁ!うんっ。聞いてた!‥‥続きがあるの?」







ライブでは1番しか歌わなかったけど、
愁ちゃんが知ってるって事は‥‥結構有名な曲だったの?




それ知らないあたしって‥‥‥‥。








だけど、愁ちゃんは思いがけない事を言った。









「あれ、俺が作ったの。ってもまぁ歌詞だけ。」








愁ちゃんが‥‥?


いつの間にそんな打ち合わせしてたんだろ。











「あれには続きがあんの。ちゃんと聞いて。」









「へ‥‥‥‥?」










校内に流れ出したメロディは、

さっき聞いた名前も知らない曲。







「これ‥‥って‥‥。」