まさかここに来るとは思っていなかった。
驚きを隠せないあたしは、
さっき自分の言った事が急に恥ずかしくなって愁ちゃんの顔を見れない。
「誰の話?」
へ‥‥?はな‥‥し?
「さっきの。誰の話してんの?」
「あ、あれはっ‥‥そのっ‥‥。」
愁ちゃんはゆっくりあたしに近付いてくる。
「アドリブ入れすぎ。つか長すぎ。」
そう言って、
あたしの頭を小突いた愁ちゃんの手。
それが懐かしくて嬉しくて、
もっと求めてしまうあたしは完全に今までと違う恋する女の子。
「俺も。」
「俺も同じだから。」
お、同じって‥‥?
何が同じなんだろ‥‥‥‥。
「なんつー顔してんの?笑」
無邪気に笑う愁ちゃんの笑顔が嬉しくて、
懐かしい匂いに誘われて、
あたしはおもいっきり愁ちゃんに抱き着いた。
「いい匂い‥‥。」
「んー?」
ううん、何でもない。
だけどもう少し‥‥
せめて花火の音が聞こえなくなるまで‥‥
このままでいさせて。

