「……言えたぁ。」
あたしはマイクの電源を切った。
窓の外には色とりどりの花火。
あの日愁ちゃんと見た花火を思い出した。
愁ちゃんも見てるのかな…。
一緒に見たかったな…。
勇志くんに誘われていたけど、
きっと今の放送があたしの返事になったと思う。
ほかの誰でもない。
あたしは愁ちゃんが好き。
放送室の小さな窓から見える花火を、
ただひたすら眺めてあの日を思い出した。
グランドには手を繋ぐカップルと、
友達同士仲良さそうに見上げる人達で埋め尽くされてた。
「……愁ちゃんどこいるんだろ。」
その時だった。
バタン。
扉を開けて現れたのは‥‥
「愁ちゃん‥‥。」

