すっかり陽が落ちて、
残すは後夜祭の花火だけになった。
そして実行委員として、
あたしに残された最後の仕事。
浴衣を来た生徒達がグランドに集まる中、
あたしは1人放送室でその時を待った。
用紙に書かれた内容はたったの3行。
それが終わればあたしの仕事は終わり。
そしてあたしの夏も終わる…。
5....4....3....2....1.....
あたしはマイクの電源をそっと押した。
それとほぼ同時に外から聞こえる、
花火の打ち上がる音……。
あたしは浅く息を吸って、
マイクに向かって用紙に書かれた一文を読み上げた。
"文化祭お疲れ様でした。
夏の思い出は出来ましたか?
夏を彩るは花火。最後までお楽しみ下さい"
あたしの役割はこれで終わり………
のはずだった。

