ラストボーイ









「時田さんお疲れ様!ひとまず落ち着いたから後夜祭までは自由時間だって!」








やっと落ち着いたぁ。


自由時間って言っても、
あの人混みから礼ちゃんを探すのは大変そう。









~♪







体育館から聞こえる音楽。





まだ開演してたんだ…。


少し覗いてみようかな。
他に行くとこもないし、あたしは放送があるからそんな時間も余ってない。









あたしはその音に吸い込まれるように、

体育館に足を踏み入れた。








「すっごい人…。」






ステージにはドラムやギターを奏でる人、
頭を振り乱してるヴォーカルの人…。






それにノリノリの観客とあたしとの温度差がなんとも言えない…。







場違いだったかな…。

あたしにはちょっと合わない?かも。








周りを見てもあたしとはヴィジュアルのジャンルが違う子ばっかり…。










「あ…。」










愁ちゃん見に来てたんだ…。









さっきまでうるさかった音楽は、
静かで優しいバラード調に変わった。