ラストボーイ









学校に着くと、
昨日作ったはずの看板が外に出ていなかった。





あれ‥‥?何かミスあったかな。






あたしは急いで階段をかけ上がった。

早めに出たからまだ開園には時間がある!






「おはようございまー・・・す?」




扉を開けたら皆一斉にあたしを見る。

その顔は悲しそうで、
まるであたしに何か隠してるような・・・目。






「どうかした‥‥?」





「あの‥‥今朝来たらこれが‥‥。」








目を疑った。





「‥‥‥‥っ‥‥これ‥‥。」




あたしが頑張って作り上げた看板は、

人前には出せない状態になっていた‥‥。







鋭利な物で切り刻んだような跡と、
黒いペンキで時田芽生死ねの大きな文字。





鳥肌が立った。

小さな嫌がらせは今日まで確かにあった。






だけど‥‥これ程の事は初めてで、

"恐怖" これしか感じられない。






「でもさすがに作り直す時間は‥‥。」






一体誰がこんな事‥‥




そんな詮索をする前に、
今はこれをどうするか考えなきゃ‥‥。



作り直してる時間はない‥‥。

一生懸命作っただけに涙がこみ上げる。








その時教室の扉が勢いよく、

大きな音をたてて開いた。










「無くてもいけんだろ。」





現れたのは、
あの日から一度も集まりには来なかった愁ちゃん。