ラストボーイ








次の日も次の日も‥‥


愁ちゃんが集まりに来る事は無かった。






黄瀬さんとの関係が明らかになって、
あたしへの風当たりは相当だった。



だけど後悔はしなかった。


あたしが間違ってるとも思わない。






だってあたしが1番愁ちゃんを知ってる。







「芽生、ラスト頑張ってね!明日の運営頑張って!またね!」






「ありがと礼ちゃん。またね。」






明日は文化祭当日。


今日が最後の居残り作業。

残ってるのは顔とも言える看板の色塗りかぁ。






「ちゃっちゃと終わらせちゃおっ。」





運動着はペンキまみれ。




でも自然とその時間が愁ちゃんとあった事を忘れさせてくれた。







「出来たぁ‥‥。」





「お疲れ様!すっごくいい!明日楽しみだね。」






楽しみ‥‥‥違う。楽しかった。


愁ちゃんが久しぶりに笑ってくれた、
最初の集まりの日だけ。






この文化祭が終わったら、

愁ちゃんとの繋がりが全て無くなる。




話せなくても見ていられたら良かった。





でも、もうそれも終わり。




そう思ったら寂しくなった。







「‥‥延期になればいいのに。」




こんな事を願ってしまうあたしは最低だね。