ラストボーイ









それに続いて黄瀬の声が聞こえた。



内容は俺の話。

つーか、何で芽生がキレてんだよ‥‥。






芽生が言ってくれた言葉に胸が詰まる。




何でそこまですんだよ。


何で庇ってんだよ‥‥俺はお前から離れたのに。








徐々に口調が荒ぶる黄瀬と、

小さな肩を小刻みに震わせる芽生を見て、

俺はいてもたってもいられずその場から動いた。






目を丸くした芽生は、
きっと何でいるのって疑問と、
どこまで聞いたのって思ってるに違いない。







ごめんな。全部聞いた。


でもわりぃな‥‥この勘違い女を黙らせるのが先だ。






俺が黄瀬に冷たく言い放つと、
よっぽど悔しったのか顔を真っ赤にして教室を飛び出した。








芽生は何も話そうとはしなかった。



いや話せなかったんだよな。

きっと俺を軽蔑しただろ?




付き合ってもない黄瀬にキスしたんだから。








とことん最低になろうと思った。


芽生が嫌ってくれないと、
俺はあいつを諦めきれないから。






俺は思ってもない言葉を芽生に言った。






唇を噛み締めて、
涙目になりながら芽生は俺の頬を叩いた。








それが俺と芽生のこれまでを消す音になった。






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