ラストボーイ







勇志の顔を見て俺を見る木内。




「どこ?案内して」




「‥‥‥‥下。ごめん勇志くん先行って?先生にはあたしが伝える。」






木内がそう言うと勇志は頷いて山を降りた。




木内が何を言いたいか分かる。

何で俺が行かないのか‥‥。
どうして何も言わないのか‥‥。





案の定、木内は言った。




「‥‥何で?何で行かないの?」




答えられない俺に木内は、
苛立ちからか声が震えてる気がした。






「‥‥大事なんじゃないの?!あんたが守らないで誰が守るの?!」






お前には分からない。

俺の気持ちは誰にも分かんない。




何も答えない俺に対して、
呆れた木内は「もういい。」とだけ言い放った。






今頃きっと勇志が芽生のとこに向かってる。

俺じゃなくても‥‥助けてくれる奴がいる。








俺がいなくても。







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