ラストボーイ








もう無理かもしれない‥‥。

ここまで頑張ったのに。無理だった。





「芽生、ここで待てる?!」




持っていた荷物をドサッと地面に降ろして、
あたしの怪我の具合を見た礼ちゃんが言った。




「誰か呼んでくるから!待てる?!」





そう。山道に他の人はいなくて、
多分あたし達が一番最後‥‥。

呼んでくるって言っても、
皆が今どこを登ってるかも分からない。






「待てる‥‥?絶対迎えにくるから!」






礼ちゃんはいつもあたしを助けてくれる。
待てない訳ないよ‥‥ごめんね。




あたしが小さく頷くと、
礼ちゃんはあたしを置いて上を目指した。




ひとりぼっち。



こんな風にまた迷惑かけるなら、
愁ちゃんに言われた時‥‥やめとけば良かった。






息苦しい‥‥足が痛い‥‥




愁ちゃん‥‥助けてよ‥‥。