(あと少し‥‥あと少し‥‥。)
その一心であたしは一つ目の休憩地点を目指した。
「芽生っ!ついた!」
「はぁっ‥‥はぁっ。ほんとだ‥‥っ。」
休憩地点には既に沢山の人が休んでいて、
多分あたし達は一番最後だった。
「とりあえず座ろっ?」
礼ちゃんに言われて、
あたしは乱れた呼吸を整えようとその場にへたりこんだ。
こんなにきついと思わなかったな‥‥。
「芽生ちゃん!」
「‥‥勇志くん。早いねぇ‥‥。」
まだ完全に息が整ってなくて、
喋るのにも一苦労で勇志くんもそんなあたしを見て心配そうにあたしの前に座った。
「大丈夫?無理してない?」
どこかで聞いた事あるような‥‥。
あぁ‥‥愁ちゃんがよくあたしに言ってたんだ。
「うんっ‥‥きついけど‥‥まだ!まだ平気。」
「本当に?無理しちゃだめだよ絶対。木内、よろしくね。」
クラスが違う勇志くんは、
礼ちゃんにあたしの事を任せた。
「さぁ!ここからが本番だぞ!」
先生の大きな声が木霊して、
それと共にあたしの長い戦いが始まった。

