ラストボーイ









「何か愁くん変わったね?」





「えっ?あ、うんっ‥‥。」




突然愁ちゃんの話をするから、
拍子抜けしちゃった。


でもやっぱり礼ちゃんも思ってるんだ。
愁ちゃんは‥‥確かに色々変わった。






「バスケも始めたし、黄瀬さんと付き合ってるし‥‥芽生と喧嘩してからだよね。」






「‥‥いいんじゃないかな。愁ちゃんのしたい事をしてほしいかな。今まで散々あたしに時間使わせちゃったし‥‥。」







「芽生‥‥。あっ‥‥ほらっ!何か美味しい物でも食べよっか!」






あたしの様子ひとつで、
礼ちゃんも勇志くんもすごい気を使うようになった。





これでも結構、
見せないようにしてるんだけどな‥‥。





けどやっぱり愁ちゃんが離れて、
愁ちゃんも変わったしあたしも変わった。



あんなに楽しかった事が楽しくない。

あんなに笑ってた毎日が今はない。








「ごめんね礼ちゃんっ‥‥あたし帰る。」






「そっか。分かった!校外学習楽しもうね。」







校外学習を控えてて、
愁ちゃんとこんな風になるのは最悪だった。


楽しみだった登山。


楽しみだった事が今は怖くて仕方ないから。