ラストボーイ










「芽生さ、好きな奴いんの?」





「へ?」




喋ったかと思ったら、
的外れな質問に思わず変な声が出た。


そんな事なにも抜け出さなくても・・・。






「どうして?いないけど・・・。」




あたしから目を逸らさない愁ちゃんは、
いつにもなく真剣。






「勇志は?」





「ゆ、勇志くんがどうかしたの?」




何でそこで勇志くんの名前が出るのか疑問だったけど、
愁ちゃんは真剣にあたしに答えを求めてる。




確かに意識して緊張しちゃったり、
ドキドキした事はあるけど・・・・・。






「勇志の事好き?」






「分かんない。好きとか・・・嫌いとか分かんない。だから聞かれても答えが分かんないよ・・・」





好きだから意識してるのか、
意識してたら好きなのか、
あたしにはその区別が分からない・・・・・。






「しゅ、愁ちゃんそんな事聞くために抜けてきたのっ?!ほら、戻るよっ!」






ひゃっ・・・・・!





立ち上がろうとしたあたしの腕を、
愁ちゃんが引っ張ったからあたしは愁ちゃんの胸に激突。





いったぁ~・・・・・。





「愁ちゃん・・・・・!何して・・・・・」