ラストボーイ











「愁?聞いてた?」





「あ、あぁ・・・・・。」




校外学習・・・・・一泊二日。
登山して自然が学べるとは思えねぇけど。






「クラス毎だから芽生ちゃん達は別かぁ。」




勇志の口から芽生の名前が出ると、
俺は妙に動揺した。





芽生が好きなのか?

いや、芽生も好きなのか・・・・・わからねぇ。





考えれば考えるだけむしゃくしゃする。





勇志は俺の大事な友達だけど、
芽生は・・・・・芽生だけは相手が勇志でもあげらんねぇ。







なんでこんなもやもやしてんだよっ!






聞けば分かる事なのに、
聞いたら何かが変わりそうで




俺はただビビってるんだ。






「でも芽生ちゃんって体弱かったよな?登山とか大丈夫なの?」





勇志に言われるまで考えなかった。

あいつやるつもりでいるのかな。




「愁、どこいくの?」






「芽生のとこ。すぐ戻る。」





聞きたい事もあるし、
体の事もあるし俺はバレないようにクラス会から抜け出した。