ラストボーイ










ふぅ・・・・・。

この炎天下はさすがに体がしんどい。






「時田さんちょっといい・・・・?」




あたしが手を洗っているところに、
後からトイレに入ってきた女の子二人組。


なんとなくだけど見覚えがある。




この子達・・・確か愁ちゃんと同じクラスで、
黄瀬さんのお友達だったかな・・・・・?




「時田さんって愁くんのなんなの?」





単刀直入すぎる・・・・・。


腕組みして聞くその子達の顔は険しい。





「幼なじみだけど・・・どうして?」





「それだけじゃないっしょ?」




言われてる意味が分からない。
それだけもこれだけも無いんだけどな。




「それだけだよ?」






「ふざけないでよ。幼なじみだったら何してもアリな訳っ?!」






トイレに響きわたる怒鳴り声。


そこでようやく、あたしは現状を理解した。





「あの・・・何もないよ?本当に。」





ただ本当に何も無いから、

あたしはそれしか言えなかっただけ。






それ以上でもそれ以下でもない、



幼なじみとしか言えなかっただけなのに。





「うざいんだよっ!」





ドンッ






「いっ・・・・・た」




何に腹を立ててるのか分からないけど、
この子達があたしの事を嫌いなのは分かった。



あたしはおもいっきり突き飛ばされて、
床に尻もちをついた。



足首を捻ったみたいで、

鈍くて重い痛みがあたしを襲う。










あたしが何をしたの・・・?