「ねぇ、一花?」
「ん?」
「もう、あの事忘れなよ?
じゃないと、次の新しい恋できないよ?」
「……うん。
でも、新しい恋なんて今はいいかな」
「えー?何言ってるの?
高校生なったんだよ?
だったらせっかくなんだから
Enjoyしなくちゃ〜♪」
「Enjoyって…
別に恋だけが学校生活Enjoyって
わけでもないでしょ?」
「まぁ…でも、一花!!!
あんたは恋しなよ。
もうあの事件から1年過ぎたんだよ?
完璧に忘れることはできないかもだけど
でも新しく恋すれば少しくらいは
忘れるんじゃない?」
「それを理由で無理やり恋すんのもおかしいけど」
声でけぇなって思いきや
なんだよ、席廊下側だからか。
結構重たい話しだな。



