「いや、今年の入学式の日に ナンパされてたの助けてやったんだよ」 「え?そうなの?王子様の顔でか~」 「うっせぇ、その王子様って。 まぁ、それで 普通の女だったら俺に近づいてくるじゃん? でもあいつしてこねぇんだよな」 「えっ?もしや、久城朝陽くんに恋が?」 「んなわけねぇだろ」 そんなことを話していたら聞こえてきた。 一花って奴とそいつの友達の会話が。 声、大きくねぇか? 話し筒抜けだぞ、全く。