前はなんであたしのこと助けたんだって。



なんで、死なせてくれなかったんだって俊介を恨んだけど俊介はあたしに光をくれた。



暗闇の中で生きていたあたしを救ってくれた。



未だに航太に出くわすのが怖いから俊介に送り迎えをしてもらってる。



「桜…もうこれから辛い思いなんかしなくていいんだからね…。」



「雛子…。」



雛子はあたしを優しく抱きしめてくれた。



あたしは恥ずかしいけど雛子の胸で泣いてしまった。



声を出して。