玄関から戻り部屋の掃除でもするかと辺りを見渡すと、椅子に掛けられたネクタイが目に入った。 ん?こんなところにネクタイ…もしかして… 嫌な予感がする。 忘れ物だ!じゃなければこんなところにネクタイを掛けておくはずが無い。 玄関を飛び出し、外を見ると、ちょうど裕也の車が出て行くのが見えた。 卒業式にネクタイが無いのはまずい… 今なら間に合うかもと電話を鳴らすと部屋のどこかから鳴り響く携帯電話。 もう!今日に限って忘れ物が多すぎる! 携帯電話とネクタイを手に急いで外に出た。