「契約成立だな」 ほらっ、と生徒手帳を私に投げてきた日向会長 「それは返してやる」 「それは、って…」 「こっちはダーメ。」 クルクルクルっと録音機を宙に浮かせてキャッチするとブレザーのポケットに入れてしまった 「じゃ、今から送ってくね。行こっか、椎名」 日向会長は生徒会室の扉まで歩いて、そこで一旦立ち止まった