滝沢先輩と家で食事をしてから2日が経った。


私のマンションを出る時、『明日から出張だ』と言っていた


けれど私は彼が何処に行くのかも
いつ帰って来るのかも私は知らない



きっとこれが当たり前なんだ



私と滝沢先輩はただの学生時代の先輩後輩



寂しいと思ってしまうのは、きっとここ数日の間に会う回数が多かったからだけ


私は自分にそう言い聞かせていた



この日は新しく入った社員の歓迎会で、断り切れなかった私は渋々参加する事になった


同じ時間に仕事が上がりとなった蜂谷くんと二人でお店に向かう途中、私は見たくない光景を見てしまう