魔法使いの一日



そんな命の危機が迫ってる中、冷静にこんなことを考えていた。


あーもう…何で私がこんな目にあわなくちゃいけないわけ? 私何かした? してないよね?


なのに何で殺されなきゃいけないの? 誰だか忘れたけど、そいつの独断かなんかで殺されるのは真っ平ごめんだ。でも私の意志に反して体はピクリとも動いてくれない。


あー、こんな事になるならちゃんとソラの忠告を聞いておくんだった……でもどの道ムリじゃね? だって魔法使いと人間だもの。


じゃあやっぱり…このまま死んじゃうのかな……。せめて死ぬ前に人間をバカにしたことを撤回させたかったなぁ…。


そしてナイフが目前に迫り、思わず目をギュッと瞑った。