「どの道こいつを倒さねーとココから出られねぇんだし、やるしかねぇな」
「当然です、あの耄碌爺の思惑通りになってたまるもんかです」
「ってことで、亜梨珠は俺達の後ろで大人しくしててね? 今回は本当に危ないからさ」
そう言うや否や、アル君は私に向けて手を翳す。と、私の周りだけ結界が張られた。
「えっちょ! えぇ!!?」
「アル、気が利くな」
「とーぜん」
「亜梨珠さんはそこで大人しく観覧しててくださいね? すぐ片付けますから!」
どうやら今回は本当に傍観者側になってしまった。それほどまでに、このケルベロスって化け物が強いって事なのだろうか……。
確かに、大きさは私達の何倍もあるし、顔が3つあるってのもあるんだろうけど、迫力あるし、牙や爪も鋭そうであんなので攻撃されたらひとたまりも無いだろう。
だから、アル君は何も守る術がない私に結界を張ったのだろう。正直、この状態は納得できるものじゃないけど、だからって出て行っても足手まといになるだけだってのは重々分かったので、今回は結界を破壊する事を渋々だが諦めた。
それがアル君には分かったのか、苦笑しつつ「ごめんね」と謝ってきた。
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「当然です、あの耄碌爺の思惑通りになってたまるもんかです」
「ってことで、亜梨珠は俺達の後ろで大人しくしててね? 今回は本当に危ないからさ」
そう言うや否や、アル君は私に向けて手を翳す。と、私の周りだけ結界が張られた。
「えっちょ! えぇ!!?」
「アル、気が利くな」
「とーぜん」
「亜梨珠さんはそこで大人しく観覧しててくださいね? すぐ片付けますから!」
どうやら今回は本当に傍観者側になってしまった。それほどまでに、このケルベロスって化け物が強いって事なのだろうか……。
確かに、大きさは私達の何倍もあるし、顔が3つあるってのもあるんだろうけど、迫力あるし、牙や爪も鋭そうであんなので攻撃されたらひとたまりも無いだろう。
だから、アル君は何も守る術がない私に結界を張ったのだろう。正直、この状態は納得できるものじゃないけど、だからって出て行っても足手まといになるだけだってのは重々分かったので、今回は結界を破壊する事を渋々だが諦めた。
それがアル君には分かったのか、苦笑しつつ「ごめんね」と謝ってきた。
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