魔法使いの一日

「一体何が起こってるわけ!? なんで装置が勝手に浮いてるの!!?」

「なんで浮いてるかはしらねーけど、どーやら俺達全員始末するつもりらしいぜ」

「は?」

「つまり、最初から私には期待してないで私もろとも皆殺しにするつもりみたいなのですよ。まあ、耄碌爺の思考を考えたら大体は想像がつきますですがね」

「ってことは俺の時もそうだったのかなー…性格悪いとは思ってたけどココまでとは思わなかったんだけど」

「アルはまだまだ修業が足りないな」


まあ……とにかく分かった事は、やっぱりあの爺は性格悪すぎと言うわけであった。


「っと、話はここまでだな。来るぞ」


ソラの言葉で、皆それぞれ構える。私はワケが分からなくて、皆が視線を向けている装置に目を向けた。


すると、その装置はゆっくりと下に下りていき、地面に吸い込まれるように消えていった。と、装置が消えた場所に大きな影のようなものが現れ、そこから何かが出てきた………って!! デカッ!!?


「なっ…なななっ、何アレ―――!!!」


出てきたのは、頭が3つある巨大な犬のような化け物だった。