魔法使いの一日

「なっ…何!?」

「どーしたの!?」


と、アル君がこちらに向かって走ってきた。


「アル!? お前どうやってココに!?」

「よくわかんないけど、一瞬結界が緩んだからその隙に。で、一体何が起きてるわけ?」


アル君が疑問を投げかけてくるけど、むしろこっちが聞きたいくらいだ。


「…あの糞爺、やっぱり嵌めやがったですね…」


ミリンが舌打ちをしつつ口にした言葉に耳を疑った。


「まさかとは思ったが…やっぱりか」


それに対しソラはため息をつきながら返答をした。え? 何の話?


「あ……俺分かっちゃったかも」

「私達なんて不憫なんですかね。マジで殺したいです」

「お前そう思ってんならなんでこんなの持ってきたんだよ」

「自分で何とかできると思ったので…」


…………うん。私完全置いてけぼりだ。


「コラー!! 私を置いて話しを進めるなー!!!」


思わず叫んでしまった。