魔法使いの一日

「それが切れてたって事は…」

「この町に魔法使いは俺とソラしかいない。つまり、新たな刺客が来たって事」


マジかよ、てか速すぎじゃないですか? アル君が来てから、まだそんなに経ってないんですが?


「感づくのが速すぎないか?」

「それか、そもそも俺が裏切る裏切らない関係なく新手を送り込む予定だったのか…どちらにしても、相手は随分と余裕みたい。わざわざ見えている糸にわざと引っかかり、俺達に存在を知らせたんだからね」

「ソラ……随分と人気だね」

「全然嬉しくねぇ」

「今回は俺も狙いだろうし…亜梨珠も標的にされてるよ」

「…………マジで?」


どーして私まで人気者の仲間入りに……全く持って嬉しくないんですが。


「俺が任務を任された時から亜梨珠は標的にされてたよ。王は大変ご立腹だったよ、人間風情に屈辱を味わわされたって」

「身に覚えがないんですが」