う…っわぁ…本当に紅い…。


先輩が言っていたことは本当だったんだ。


いやっ、別に信じてなかったわけじゃないけどね!


ただ、私の周りには紅い瞳の人なんていなかったし。


ちょっと不思議だったというか!


…あれ、それなら先輩はなんで知っていたのかな?


知り合いとか?


「…おい、何のようだ。もう日が暮れてんぞ」


ギロっと睨まれるが、なぜか全然怖くない。


いつもの私だったら、睨まれただけで気絶していただろう。


なんでかな、その言葉の真意がわかるからかな?