「カエルを茹でてさ、なんの意味があるんだろう。
大平にそんな話をドヤ顔で語られてもさ」
もの思いをふりきるように、話題を変える。
「あの実験はウソだ」
高瀬はあっさり言った。
「ウソ!?」
「うん、ウソ。実際は、水温が上がれば、カエルは暴れて飛び出すって」
「よく知ってるね」
「さっき携帯で調べた。星野に追いつくまでのあいだに。
絶対その話すんだろうなと思ったから」
こちらの心中を見越したような高瀬の言動は、こしゃくだが、
カエルが茹でられていないと聞いて、すこし救われた。
大平にそんな話をドヤ顔で語られてもさ」
もの思いをふりきるように、話題を変える。
「あの実験はウソだ」
高瀬はあっさり言った。
「ウソ!?」
「うん、ウソ。実際は、水温が上がれば、カエルは暴れて飛び出すって」
「よく知ってるね」
「さっき携帯で調べた。星野に追いつくまでのあいだに。
絶対その話すんだろうなと思ったから」
こちらの心中を見越したような高瀬の言動は、こしゃくだが、
カエルが茹でられていないと聞いて、すこし救われた。



![he said , she said[完結編]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1737557-thumb.jpg?t=20250401005900)