*完結* 星野と高瀬のばあい

匿名性の高い電脳空間に、毎日世界中から何億人もの人がアクセスしている。


情報を求めて、コミュニケーションツールとして、ショッピングを楽しむために・・・

ときに名も知らぬ他人に、現実世界では誰にも相談できない悩みを打ち明けたり、体験を告白したりする。



「———それで、ネットで探してたの? ここんとこずっと」

安楽椅子探偵ならぬ、インターネット探偵といったところか。


「ハマっちゃってさ、ある意味楽しかったんだよ」


目の下のクマは、昨日よりうすくなっただろうか。


「事実は小説より奇なり、ってやつ。
なかには作り話もあるだろうけど、思わず読みふけっちゃうような修羅場体験とかあってさ」

おかげで寝不足、と小さくあくびをもらす。